開発は、決められた予算内で行う必要があります。開発スケジュールが長いとそれだけ予算がかかってしまうため、開発納期の多くはかなりタイトなスケジュールで組まれることがほとんどです。納期がタイトになったしわ寄せを食うのは、エンジニアです。納期に間に合わせるべく、長時間労働を強いられるケースも少なくありません。そうなると、システムエンジニアには多大なストレスがかかります。
特に納期間際になると、追い込まれる度合いはさらに増します。作業が完了するのかという不安と、イレギュラーなバグや不測の事態と常に戦わなければなりません。また、焦りや疲れから、普段しないようなミスをしてしまう可能性もあります。責任感が強いタイプは、このストレスに耐えきれず潰れてしまう可能性があるため注意が必要です。
自社開発・他社開発を問わず、システムエンジニアは基本クライアントや上の指示に従って開発を進めることになります。
そのため開発途中での仕様変更や、クライアントからの無理な要求に振り回されてしまうことは少なくありません。発言力があるエンジニアでもない限り、例え理不尽な要求であったとしても、応えざるを得ないケースがほとんどです。折角作り上げていたものが全部無駄になったり、業務負担がさらに増えたりすると、ストレスは増す一方でしょう。
職人気質でコミュニケーションが苦手というシステムエンジニアは少なくありません。そのためチーム内でうまくコミュニケーションが取れず、ストレスを抱えるエンジニアも多いようです。システム開発において、定期報告や情報共有は必要不可欠です。ミスや問題が発生した場合も、迅速に責任者に報告する必要があります。コミュニケーションが希薄なチームの場合、このコミュニケーションを怠ってしまい、気がついたら取り返しのつかない事態に発展してしまう恐れもあります。チームをまとめる立場にいる場合、さらにストレスは増すでしょう。
また、クライアントや開発責任者にIT知識がない場合、いくら丁寧に説明しても話を理解してもらえない場面が多々発生します。話が噛み合わないだけでなく、見当違いな要求をだされることも多く、エンジニアは大きなストレスを感じるようです。
日々進歩するIT業界では、常に知識をアップデートしなければ、最前線で活躍し続けることはできません。しかし、ただでさえ納期に追われているシステムエンジニアは、業務中にスキルアップする暇はありません。そうなると業務外の時間はほぼスキルアップの時間に充てることになり、プライベートな時間がどんどん減ってしまいます。新たな知識を得ることが全く苦でないシステムエンジニアはもちろんいますが、プライベートタイムを大切にしたい場合、ストレスが溜まってしまうかもしれません。
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